注文住宅で活用できる補助金・助成金まとめ
公開日:2023/11/01 最終更新日:2023/09/21
家族構成やライフスタイルに合った間取りを選べたり、希望の住宅設備を採用できたりするのが注文住宅の醍醐味です。しかし、希望を詰め込むと、どんどん費用が高くなってしまって、予算オーバーしてしまうことも少なくありません。そこで、本記事では、新築を購入するときにもらえる補助金や助成金に加え、利用できる減税制度を解説します。
新築購入でもらえる補助金・助成金
注文住宅では、キッチンやお風呂などの住宅設備に加え、床材やクロスなどを自由に選択でき、理想のマイホームを作ることが可能です。しかし、希望を盛り込みすぎると、どんどん費用が高くなってしまって、想像以上にお金がかかってしまうこともあるでしょう。
しかし、昨今は新築の注文住宅を購入するときに利用できる補助金制度や助成金制度があり、そういった制度を活用することで、お得に家を建てられます。
たとえば、こどもエコすまい支援事業では、子育て世帯や若者夫婦世帯が新築を建てるときに、一定の基準を満たすことで最大100万円の補助金がもらえる制度です。補助金をもらうためには、ZEHやNearly ZEHの基準に満たしている必要があるので、一定の省エネ性能が確保された住宅が対象となります。
そのほか、国土交通省が管轄している地域型住宅グリーン化事業制度では、ZEH住宅などの優れた省エネ性能が備わった木造住宅が対象となっており、最大140万円の補助が受けられます。
いずれの補助金制度も予算に限りがあるため、予算に到達すると締め切り日よりも早く打ち切られることがあります。また、新築購入で利用できる補助金制度は、年度ごとに補助額や対象物件、条件などが変わる可能性があり、2023年は適応対象であったとしても、2024年になると対象外になるケースもあります。
新築購入で受けられる減税制度
新築の注文住宅を購入するときは、補助金制度や助成金制度を利用できるほか、減税制度を活用できることがあります。一般的に周知されている減税制度として挙げられるのが住宅ローン控除であり、住宅ローンを利用して住宅を購入すると、一定期間所得税控除を受けられます。
1年あたり最大35万円の控除を最大13年受けられることから、メリットの高い現前制度といえるでしょう。住宅ローン控除を受けるには、申込対象年度の確定申告において申請する必要があります。
一般的には、会社やハウスメーカーが代行してくれるわけではなく、自分で手続きしなければなりません。ただ、確定申告を行う際に住宅ローン控除を申請するだけなので、比較的手間をかけずに申し込めるのが特徴といえるでしょう。
また、各年末のローン残高の0.7%が所得税から控除される仕組みとなっているので、借入額が多いほど控除額が高くなる仕組みです。
ただし、住宅の性能によって年間の控除額の上限が定められており、長期優良住宅の場合は最大35万円、ZEH水準省エネ住宅は最大31万5,000円、省エネ基準適合住宅であれば最大28万円、そのほかの住宅については最大21万円となっています。
なお、住宅ローン控除以外には、不動産取得税や登録免許税の軽減、固定資産税の減税も受けられるケースがあり、制度をうまく活用することで、お得に注文住宅を建てられます。
奈良県で受け取れる助成金
新築の注文住宅を購入する際は、こどもエコすまい支援事業や住宅ローン控除といった国の制度のほかに、自治体が管理している助成金制度があります。たとえば、奈良県で家を建てる場合、「奈良の木を使用した住宅助成事業」を受けられる可能性があり、国の制度と併用することで、さらにお得に注文住宅を建てられます。
「奈良の木を使用した住宅助成事業」では、奈良県が認証した木材や奈良県産の木材を構造材に使用する場合、15万円または10万円の助成金を受け取れます。
また、内装材に認証材や奈良県産の木材を使用する場合は、それぞれ10万円、5万円の助成金がもらえます。なお、「奈良の木を使用した住宅助成事業」は、新築の注文住宅を購入するとき以外にも、リフォームや増改築にときも利用することが可能です。
ただし、年度ごとに条件や助成額が変更されることがあるので、家を建てるタイミングによっては、受け取れる助成額に違いが生じる可能性も珍しくありません。
また、年度ごとに予算が設けられていることから、申請期間中であっても、予算がなくなると制度を利用できないので、注意が必要です。なお、賃貸住宅は対象外となっており、あくまでも一戸建て住宅または共同住宅が対象となっているので、申込条件を確認したうえで申請しましょう。
まとめ
注文住宅では、自由に間取りや、キッチンやお風呂などの住宅設備を決められるので、理想の家づくりができます。しかし、希望の設備を採用したり、意匠性の高いデザインにしたりすると、予算をオーバーしてしまうことも少なくないでしょう。ただ、こどもエコすまい支援事業や住宅ローン控除といった国の制度を活用することで、お得に家を建てられるケースがあります。さらに、奈良県では、独自の助成金制度を設けており、国の制度を併用することで、予算を抑えた家づくりができるでしょう。